彫る

2008年10月29日


親父は小笠原の出身、小さい頃海でおぼれかけたターセンを
救ってくれた泳ぎの達人。
上京してテーラーになったのに、何故か電気のことを学んで
会社員に。そんな訳だから、自分のオーバーコートを子供の
上着と半ズボンに仕立て直したり、カーテンを縫ったりする
ことの出来るとても器用な人だった。
そんな父とインダストリアル・デザイナーになった兄、
この二人のもと、ターセンの学校での工作の宿題はいつも、
「どれ、かしてみなさい。」の一言で取り上げられるのが常。

長年のくやしさを晴らすべく,彫刻刀一式を揃え、前川秀樹を
師と仰ぎ ワークショップに出ること3回。ようやく形になって
きました。
ざっくり指まで彫って 血だらけになって、何を彫っても仏像に
見えるねと云われながらも、その先を目指すターセンでした。