チクチク、ヌイヌイ、アミアミ

千人針というものの実物を初めて見ました。
作家さんと展らん会のテーマについて打ち合わせをしている時に、
巡りめぐって手元に来たというものを見せてくれました。
それは 一人一人心をこめた「たまどめ」の千もの集合でした。
日の丸とお守り入れ、それに弾よけでしょうか
穴のあいた古銭が真ん中に縫い付けてありました。
裏地に使ってあった花柄のカワイイ模様にちょっとキモチが救われましたが、
人のキモチは時として悪意や残酷さを併せ持っています。
でもこうして無事に帰って来てくださいという祈りを込めて
(それがために戦争末期では禁止されたらしい)、
知らない人のために針を持つ、善意も愛も持っているのです。
たった65年くらい前。
無事帰還した父のお陰でこの世に生を受けたターセンも
人の愛を受け継いで行こうと思います。

古着を驚くほどカワイイ ヌイグルミに変身させる金森美也子。
秋から冬にかけて、fèveの展らん会は
チクチクやヌイヌイ、アミアミが続きます。


誰もが平和であること、愛があること、幸せになることを
心から願って手を動かしているんだとターセンは確信しています。

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